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毎年、鈴木家はおとーさんが仕事、おかーさんと子ども達は教会で過ごします。
正直、わりと辛気くさいんですが、賛美歌は大好きです。
夜になったら、静かに、神様の降臨を寿いできます。それまでは、大掃除だね。
今、たくさんの悲しみや苦しみの中にある人たちが、どうか少しでも明るい兆しを迎えられますように。
そして、幸せな人は、どうかひとつ現状維持で。
それが毎年恒例のお祈りです。
一年に一回、いつも会っている人たちや最近は会えなくなっている人たちや、まだ会ったことのないそれでもいつも支えて下さっている方達のことを考えて、じっくり祈ってきます。ここにコメント下さった方達の名前はメモしていきます。降臨を寿ぎながらも、何しろ黙祷の時間がたっぷりあるので。
あ、そんな、お返しなんて結構ですが、初詣にいく習慣がないので、そのあたりでついでに鈴木家家内安全あたりを祈っておいて頂ければと思います。……なんてね。
「サンタさんへ。Thank you! P子はいい子です」
「サンタさんへ。ありがとうムシキングのカードをください、こんなの(イラスト入り)」
これがわが子達が手作りの靴下型袋につづったメッセージでした。
馬鹿な子ほどかわいい、と言うコトバが胸に迫るクリスマスです。
世界中の子ども達が、ちゃんとサンタに愛されますように。サンタがダメなら、その親に。親がダメでも、周りにいる大人たちに。愛あるプレゼントが、届きますように。
子ども達にとって、素敵なクリスマスでありますように。
……そして、大人にも。欲張らない程度にね。