万華鏡

どっこいしょ

幼稚園、サボりたい〜。
ああこのままぬくぬくしていたい〜。

外はいい天気で、P子は暖房で部屋を暖め一人でさくさく用意してて、朝ご飯の支度しなきゃ……ああ携帯目覚ましも鳴っている……戦いだなあ。人が生きていくというのは毎日が戦いなのだ。ええーい、退けサタンめ。サタンとサンタはよく似てる。そんなことはどうでもいいんだ、さあ、行くぜ。
「どっこいしょっ!」
いいコトバだなあ。心の底から元気がわいてくる。これはきっと日本人の遺伝子に記憶されてるコトバに違いない。なんかこういうコトバで景気づけないと起きあがったり立ち上がったりできないというのはどうなのよ、オレ。という感じだけど。
「よっこいしょ」
の方は、そのあとに「よっこい庄一……恥ずかしながら帰って参りました」とか続きそうになるから使わない。オヤジギャグは冷えるから。この季節、つらい。

来週は園で「もちつき大会」がある。それで年内仕事納め。
いよいよ、しわ寄せで手をつけていないご家庭内の家事仕事に戻ろう。しわ寄せと幸せはよく似ているが、そんなこともどうでもいい。世間はいつの間にか大掃除の季節になっていた。何しろ無秩序に散らかり放題なので、やりがいがあるぞー。
問題はどこから手をつけるか、だ。
台所は相方が入るようになってから、常識的な範囲で整うようになった。一人だけの時には無法地帯になりがちだったのに、共有スペースになると違うのね。
相方の携帯電話メモにはレシピだの出汁の取り方だのがぎっしり入っており、仕事の息抜きに料理をするようになって久しい。もうこれは気まぐれというレベルではない。近く合羽橋に買い出しに行く「お料理レンジャー合羽隊」を編成するという友人(カッパレッドはまついさん)に便乗して、カッパグリーン、カッパブルー、出動します。カッパイエローのSM漫画家のうみのちゃんがカラーの振り分けをしているが、果たしてカッパピンクの正体は誰なのか!!　次回、「合羽隊、合羽橋で迷うなよ」乞うご期待。
……今煮ている牛の骨の固まりには、もうひとまわり大きい寸胴が必要なのだ。
そんなものは専門店に行かなければ売っていない。
ああ、我が家はここんとこ、ラーメン屋さんのような匂いがする。
そういえば、漫画家さんの知り合いに料理上手が多いのだが、漫画を描く作業と料理は似ているのだろうか。私は消しゴムがかけられない、枠線が引けない。基本がダメなので、アシスタントとして無能すぎるたわけだが、料理が苦手というのも実はその辺に起因しているような気がする。
今年のお雑煮はひと味違いそうでうれしい。
さあ、私は掃除部門を担当しようーっと。重い腰を上げるぞ、どっこいしょっ!!